あけましておめでとうございます。穏やかな新年の幕開けになりました。新しい年が、素晴らしい1年でありますようお祈りいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
熊本市 サン光家政婦紹介所
師走から新年にかけてのセミナーで恐縮ですが、家政婦協会からのセミナー教材には、私たちがお手伝いをしていく上で必要な基礎的な事柄が記されています。日常業務では、「基本に立ち帰る」ことも大切ですから、折を見て目を通され、お手伝いにお役立ていいただきたいと思います。
「汚れの知識」~汚れについて深く知る~
お客様が求められる掃除の度合いによっては、わたし達家政婦では落とせられない汚れの場合があります。日常的な掃除では落とせない汚れや、過度なサービスを求められた場合にはハウスクリーニングをご提案しましょう。
汚れの5段階
汚れには、状態に応じて、5段階のレベルがあります。時間の経過とともに変化し、1段階から3段階までは家政婦で対応可能な分野、4段階はハウスクリーニングが対応する分野、5段階はお手上げで、素材の交換などで対処します。
1段階→付着 ホコリや髪の毛などが材質に乗っている状態。乾いた布で除去できる。
2段階→吸着 付着した汚れが水分などでこびりついた状態。濡れた布で除去できる。
3段階→粘着 吸着汚れ放置で頑固な汚れに。洗剤を使用して除去できる。
4段階→染着 粘着汚れの放置で洗剤では落とせない状態。ハウスクリーニングに依頼することにより除去する段階です。
5段階→お手上げ 素材の買い替え・交換を要する状態。
洗剤の種類と特徴
それぞれの汚れに最適な洗剤は何なのか?賢く利用するためには洗剤の知識が重要です。洗剤は大きく分類すると4種類あります。日ごろよく使用する合成洗剤と、洗浄剤、研磨剤、漂白剤です。
合成洗剤
液性は、酸性・弱酸性・中性・弱アルカリ性・アルカリ性の5段階に分かれています。酸性・アルカリ性が強くなるほど汚れは落ちやすくなりますが、その反面、手肌や材質に強い影響を与えます。
洗浄剤
洗浄剤は、主に酸やアルカリの化学作用で汚れを落とします。キッチン、浴室、トイレなどのしつこい汚れに使用します。カビ取り剤、発泡タイプのパイプ用洗剤なども、この洗剤の一つです。合成洗剤より強力ですから、説明書を見て使用しましょう。
研磨剤
界面活性剤に研磨剤を加えたものがクレンザーです。こびりついた汚れをこすり落とすのに適しています。クリームタイプと粉末タイプがあり、クリームタイプの方が粒子が細かくて、素材を傷つけにくい特徴があります。
漂白剤(酸化型・還元型)
シミや汚れの色素を化学反応により分解し、白さを回復させます。酸化型と還元型の2種類があります。酸化型には塩素系と酸素系があり、塩素系は、漂白力が強いためカビ落としに最適です。酸素系は、塩素系より効き目が穏やかですが、脱脂力が強く、配水管の汚れ落としに効果的です。
還元型は、鉄さびを落とすのに最適です。塩素系漂白剤や鉄分などで黄色に変色したものを元の色に戻す働きもあります。お湯との併用で、鉄分による黄ばみや錆を除去するのに適しています。
公益財団法人日本看護家政事業協会
熊本市 サン光家政婦紹介所
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