このインタビューは、※看家協会9月号「はなえみ」に掲載されています。A-4版5ページ、素晴らしいコメント満載ですが、今回はその一部を紹介します。
(※看家協会は、公益社団法人日本看護家政紹介事業協会の略称です。)
〇 林家まる子さんのプロフィール
21才から噺家としてデビュー、漫談やテレビリポーター、キャスター、日光観光大使、さいたま大使としても活躍している林家まる子さん。1972年東京生まれ。初代林家三平師匠の弟子で、林家ライス・カレー子夫婦(父母)の娘さん。父が亡くなられてからはお母さまと母子漫才でも活躍中。人を笑顔にすることが生きがいとのこと。親子三代にわたり、芸人として舞台に立たれています。
Q(司会)& A(まる子さん)
Q 私どもの協会には、親の仕事を継いだ子で二代目の方が多いのですが、親子三代にわたり芸人として舞台に立たれています。ご両親からどのようなことを学ばれたのでしょうか?
A 私の答えは、一つしかありません。それは、親から仕事の愚痴を一切聞いたことがないからです。「芸人ほど楽しい仕事はない。本人も楽しくて、お客様にも喜んで戴けて全国あちこち旅ができて旅先でおいしいものも食べて、しかもお金ももらえる。こんないい仕事はない」と、ずっと聞かされて育ちました。一度でもネガティブなことを聞いたら躊躇したかもしれませんが、一度も聞いたことはありません。
我が家では、親への尊敬や感謝の気持ちはありますが、家族の中では誰が上も下もない。互いに尊敬しあい、互いの良いところを褒め合ってきました。誰でも得手不得手がありますが相手の不得手なところは突っ込まないこと。誰一人完璧な人はいませんから。
Q ご家族で、互いを尊敬しあい、なおかつ対等な関係でいることは素晴らしいことですね。なかなかできないことです。
A 相手を尊敬することは人間関係の基本だと教わってきました。どんな嫌な人でも、必ず一つは秀でたところがある。そこをリスペクト(尊敬)しなさいと。どんな仕事も同じかもしれませんが、芸人の仕事は人が運んできてくれるものです。だから人間関係が大事なのです。我が家では、「IQより愛嬌だ」と言われます。あなたがいるだけでなごむね、楽しいねと言われたほうが、また声をかけていただける。
尊敬する林家三平師匠が遺した言葉の一つに「芸は人なり」というものがあります。修行中いつもその色紙を見て、「芸は人なんだな、人間性を磨くことが芸を磨くことなんだな」と思ったものです。
Q お母様と防災士の資格を取られて防災漫才もされています。当協会では高齢者のお世話もしていますが、高齢者のご家庭にどのように防災を取り入れて行けばいいのか悩んでいるところです。
A 防災の最重要ポイントは近所づきあいから。防災で一番大事なのは、ご近所さんです。まずは挨拶をして顔見知りになるところから始めてほしいですね。「うちはこういう状態なので、いざというとき助けが必要です。」と言っておけば、地震などのとき、「あの家、だいじょうぶかしら」と気にかけてもらえます。ご近所にそういう知り合いをたくさん作っておくこと。それが、防災の第1ポイントです。
Q 家政婦の業界も人手不足ですが、人材を絶やさないようにするためにはどうしたらいいでしょうか。
A この仕事をして自分が感動したことを伝えていけばいいのではないでしょうか。「こんなことをしてお客さんがこんなに喜んでくれた。私はこんなに嬉しかった。」と。家政婦さんの仕事って、人の助けになる仕事ですよね。どんなに偉い人でも、家庭の中で困ってしまうことがあります。それを助けてくれる、とても感謝されるお仕事だと思います。
Q&Aは多岐にわたりましたが、紙面などの都合によりここまでとさせていただきました。林家まる子さんは、明るくて笑顔の絶えない素敵な女性、という印象を受けました。
漫才は、母子で、環境漫才・防災漫才、食品ロス漫才などを中心に展開中とのことですが、林家まる子さんとお母さんの今後ますますのご活躍を祈念します。
公益社団法人 日本看護家政紹介事業協会 正会員
熊本市 サン光家政婦紹介所
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