
認知症は、高齢になるほど発症する可能性が高まる病気であることから、高齢化する今後もその増加傾向は続くと考えられます。誰もが認知症になる可能性があり、また、係わることになるかも知れない身近な病気です。
しかし、認知症は早く気付いて対応することで、症状を改善できたり、進行を遅らせることが出来ます。認知症の進行に応じた対応やサービスを提供するためには、ご家族・スタッフ・紹介所相互の連携が必要です。
熊本市サン光家政婦紹介所ホームページ
目 次
1 認知症とはどんな病気
2 認知症を予防する
3 認知症の人と家族を支える
1 認知症とはどんな病気?
認知症とは、記憶障害や様々な状況に対する判断が不適切になるなど、生活する上での 支障が少しずつ増えて行く病気です。
○ 認知症と加齢による物忘れの違い
加 齢
体験の「一部」を忘れる
⇕
認知症
体験の「全部」を忘れる
加 齢
「約束をうっかり」忘れてしまう
⇕
認知症
「約束したこと自体」を忘れる
加 齢
「何を食べたか」思い出せない
⇕
認知症
「食べたこと自体」を忘れる
加 齢
「ヒントがあると」思い出せる
⇕
認知症
「ヒントがあっても」思い出せない
加 齢
物を置いた場所を「しばしば」思い出せない
⇕
認知症
置き忘れ、紛失が「頻繁」になる
加 齢
目の前の「人の名前」が思い出せない
⇕
認知症
目の前の人が「誰なのか」分からない
2 認知症を予防する
原則1 よく食べる
認知症予防に特別な食事は必要ありません。バランスよく、規則正しくが基本です。1日に10品目(卵、肉類、魚介類、海藻類、大豆食品、芋類、牛乳。乳製品、油脂類、果物、緑黄色野菜)を、バランスよく食べて脳を活発にしましょう。特に大事な栄養素は、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆)とエネルギー(炭水化物)です。また、食事をしっかり摂取するためには、歯科受診・歯磨きなどの「口腔ケアー」をアドバイス又は介助しましょう。
原則2 よく体を動かす
まず、歩くことです。軽く汗をかく程度のウォーキングを日課にし、転倒予防のため、筋力アップ体操などを取り入れましょう。決して無理をせず、ご本人に適した範囲での運動をお勧めしましょう。
原則3 よく外に出る。
デイケアなどの社会参加を推奨しましょう。外出が減るきっかけは様々ですが、体と、心と、環境の問題などがあります。おでかけのきっかけ作りは、(家政婦として提供できるものとしては、)着替え・生活リズム・運動習慣などがあり、他には、地域参加・交流会。情報収集なとがあります。
認知症は、徐々に進行すると言われています。この進行を出来る限り遅らせることが、治療薬の開発など将来の光へと結びついていくかも知れません。今後、高齢化社会はさらに進行・加速します。しっかり、サポートしましょう。
熊本家政婦協会正会員 サン光家政婦紹介所
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