公益社団法人日本看護家政紹介事業協会は、家政士養成テキストとして、「家政サービスの基本」「家事サービス」「介護サービス」「子育て支援サービス」の4冊を編集しました。家政婦のお仕事は、この4冊に集約されます。家政婦はもとより、家政婦以外の家事を受け持たれる方にもお役に立てる冊子かと思われます。よろしければ、ご一読ください。
なお、表題末尾の数字は、それぞれのテキストからブログに掲載した順番です。
(子育て支援サービス以外は、過去に、それぞれ2回ほど掲載しました。)
子育てケアの心がまえ
その1 家庭に合わせた子育てケアサービス
仕事と育児の両立を目指すワーキングママにとっても、初めての子育てに悩む新米ママ・パパにとっても、子育てを経験したプロに子育てのケアをしてもらえれば大変心強いものです。
保護者(お客様)にかわって子供を預かってお世話をするわけですから、保護者の子育てに対する方針を理解し、その家庭に合わせた子育てケアサービスに心がけましょう。
その2 子育てケアの大きな目的
「保育」は、乳幼児期の子どもを単に一定期間預かることだけが目的ではありません。
「保育」には、擁護し、教育することが一体となった概念があります。
子育ての目的には、適切な環境のもとで幼い生命を安全に守りながら安定感をもって衣・食・住などの世話(擁護)をすることと、言葉や生活に必要なことを教えること(教育)があります。そして、子どもの健やかな成長を援助し子どもの「生きる力」を育てること、これらが大きな目的にあります。
こんな時が出番です
働いている保護者が突然子どもの面倒をみられなくなることがあります。こんなとき、子育てケアのプロの手が必要になります。
① お迎えの時間に間に合わない→仕事の関係で迎えに行けない保護者の代わりに、保育所などへ子供を迎えに行って保護者か自分の家で面倒をみる。
② 保育所などの預け先が決まらない。→産休や育休が終わった後に、子どもの保育所などの預け先が決まるまでの期間の世話をする。
③ 保育所が休みのとき→子供が軽度の病気にかかって保育所に預けられない、保育所が休みなどで、会社を休めないときに臨時的に世話をする。
熊本市立田自然公園お花見広場(サン光家政婦紹介所から徒歩20分)
その3 子どもの様子を言葉で伝える。
子どもを預かっている間の様子を保護者に伝えることは大事です。言葉で伝える場合には表現に気を付けましょう。
日本人は、はっきりした言い方を嫌うと同時に以心伝心を尊ぶ傾向がありますが、正確に伝える話し方を日頃から意識して訓練しておくように心がけましょう。
こんな言葉遣いには注意します
① 「すごく」「絶対」などをむやみに使わないようにします。「ふつうは」「ほかのお子さんは」など、型にはめたりする言い方も避けましょう。
② いつ起きたか、どのくらいつづいているのか、時間の経過や物事の因果関係(いんがかんけい)をはっきり伝えましょう。
③ 「私が見たかぎりでは」「ほかのお子さんから聞いたのですが」などのように、実際に自分の見た出来事なのか、他人から聞いた出来事かをはっきりさせて伝えましょう。
サン光家政婦紹介所のブログは、公益社団法人日本看護家政紹介事業協会が発行する様々なテキストや広報紙・運営に関する情報などをもとに作成しています。同協会は、平成18年7月に(社)日本臨床看護家政協会、(社)日紹連看護家政福祉協会、(社)全日本民営職業紹介事業福祉協会の看家3団体を統合して設立したもので、私たちの、業務運営のよりどころになっています。
これから、30年間は続く日本の高齢化社会。365日・24時間家庭生活をサポートできる家政婦紹介制度は、これからますます重要度を増すと考えられます。
公益社団法人 日本看護家政紹介事業協会 正会員 熊本市 サン光家政婦紹介所
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